数年ぶりに読んだ『はじめて英語で日記を書いてみる』がけっこう良かった


「英語で日記を書こう」


そう思い立って、新しいノートを購入し、ノートの1ページ目に日付をアメリカ式で書く。


というのを、これまで何回もやってきた。


最初の数ページだけに英文が書かれていて、あとは真っ白なノートが私の部屋にはたくさんある。


英語で日記を書こうと思ったとき、ノートと同じように手に取るのが『はじめて英語で日記を書いてみる』という本である。


調べてみると、現在は品切れのようで、同じ著者の書籍だと下の本が内容としては近いだろうか。


新・英語で日記を書いてみる 英語力が確実にUPする
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学研プラス
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『はじめて英語で日記を書いてみる』も、ノートと同じで最初の数ページしか開いたことがなかったけど、全体に目を通してみた。


すると、けっこう内容が良いことに今さら気づいた。


今回は『はじめて英語で日記を書いてみる』を数年ぶりに読んでみて、改めて気づいたオススメポイントを2つ紹介する。



ポイント① 英和辞典の使い方が書かれている

今では、ネットの辞書で調べた方が早いと思うけど、この本では紙の辞書の使い方が説明されている。


英語で日記を書くときに大きな手助けとなるのが辞書の存在です。和英辞典(日本語で引いて英語の表現を調べるときに使う)と、英和辞典(英語で引いて日本語の意味を調べるときに使う)は必ず用意しましょう。


(石原真弓『はじめて英語で日記を書いてみる』P.14)


私が高校生のときは、英語の先生から「電子辞書を使わずに紙辞書を使うように」と言われていたので、かくいう私も紙辞書派である。


とはいえ、自己流で使っていたので、辞書を使いこなせてはいなかった。


本書では、次のことを調べるときの辞書の使い方が丁寧に説明されている。


  • 数えられる名詞か、数えられない名詞か(可算名詞、不可算名詞)
  • 動詞の過去形
  • 形容詞の比較級や最上級 など

改めて辞書の使い方を説明されると、「ちょっと紙辞書も使ってみようかな」という気になってくると思う。



ポイント② 細かなニュアンスの違いが説明されている

英語は、使う文法によって細かなニュアンスが違ってくる。


たとえば、未来のことを説明するときの「未来形」には、次の4つの表し方がある。

  1. I'm going to ~.
  2. I'll + 動詞の原形.
  3. I will + 動詞の原形.
  4. I'm + 動詞のing形.

本書では、これらの違いについて分かりやすく説明してくれている。


しかも、日記を書く上でどのように使い分けたら良いかが説明されているので、違いを理解した後にすぐに実践することが可能である。


本書の説明によると、それぞれの使い分けは以下の通り。


  1. 「I'm going to ~.」は、すでに決めている予定や計画を表すとき。
  2. 「I'll + 動詞の原形.」は、日記を書きながら「~しよう」と思ったとき。
  3. 「I will + 動詞の原形.」は、意志とは関係なく未来に起こることを表すとき。
  4. 「I'm + 動詞のing形.」は、すでに決まっている予定について、気持ちの上でも準備に入っているとき。

文法上の細かいルールではなく、このように表現のニュアンスの違いを説明してくれるのは、とても分かりやすい。



まとめ

今回は、『はじめて英語で日記を書いてみる』のオススメポイントを2つご紹介した。


上でも述べたように、『はじめて英語で日記を書いてみる』は、英語で日記を書こうという方にオススメの書籍である。


しかし個人的には、本書は初心者向けというよりは、どちらかというと中級者向けなのではないか、という気もしている。


少なくとも、中学英語は完璧に理解しているレベルの人向けであると思うので、気になった方はぜひ手を取ってみていただきたい。


(私には本書はピッタリだったので、本書の続編である『英語で日記を書いてみる 表現集編』も後日購入しました。)